この手紙を片手に伝記を読めば、内 容はほぼ解明できる。それにしても 同じ日に日記を記し、すぐに便りを 書く鴎外の凡帳而さには、驚くばか りである。
《パパハシヤウサウヰントイフ天f サマノオクラノムシボシニナラヘキ タノデス。…》( 森栄利、本阿奴、噸宛て)
《パパハケフ雨ガフルノニカサヲサ シテ雄タヲハイテムカシノナラノミ ヤコノテンシサマノオミヤノアトヲ ミニイキマシタ。ナラノマチカラ閥 ノハフヘーリハンホドアリマス。 …》(同上宛て)
《ケフハカサヲサシテゲタヲハイテ アメノナカヲアルイテキマシタ。… スヰジンテンノウ ソレカラ垂仁天皇サマノオハカニィ キマシタ。…》(側上宛 て)
鴎外はまた恋の印象を短吹に詠 み残した。